この項では、アルゼンチンのプロサッカーリーグ1部、プリメーラ・ディビシオンの1990-1991シーズンについて記述する。このシーズンはプロ化以降通算61シーズン目であり、アペルトゥーラとクラウスーラ (前期リーグと後期リーグ)が導入された最初のシーズンである。
方式
前述のとおり、このシーズンから1回戦総当たりのリーグを2回戦う前後期制が導入された。対戦カードのホーム・アウェイの組み合わせは相互に逆である。導入初年度のこのシーズンでは、前期・後期の優勝チームが異なる場合はチャンピオンシップを行い年間王者を決めた。だが翌シーズン以降はしばらく廃止され、前期・後期どちらのタイトルも年間優勝1回分相当にカウントされるようになる。アルゼンチンのコパ・リベルタドーレス出場枠は2つであり、年間優勝を決めたチームがまず1枠目を獲得する。2枠目は、年間王者を除く前期・後期の上位計8チームによって争われるプレーオフ、「リギージャ・プレ・リベルタドーレス」を制したチームに与えられる。3シーズンの平均勝ち点順位表の下位2チームは、プリメーラB・ナシオナルに自動降格する。
1990-1991シーズンのチーム
昨シーズンまでの3季平均勝ち点で19位のラシン・デ・コルドバと最下位のインスティトゥートACコルドバが自動降格した。代わってプリメーラB・ナシオナル1989-1990優勝のCAウラカン、昇格プレーオフ1位のCAラヌースがプリメーラ・ディビシオンに昇格した。
地域分布
トルネオ・アペルトゥーラ1990
1990年8月20日から12月22日まで行われ、ニューウェルズ・オールドボーイズが優勝しチャンピオンシップ出場を決めた。
トルネオ・クラウスーラ1991
1991年2月22日から6月30日まで行われた。ボカ・ジュニアーズが優勝し、前期王者ニューウェルズとのチャンピオンシップ出場を決めた。
前後期通算順位表
3シーズンの平均勝ち点順位表
19位のチャコ・フォーエバーと20位のCAラヌースは来季プリメーラB・ナシオナルへの自動降格が決まった。
チャンピオンシップ
ホームでの第1戦に勝利したニューウェルズは、強い雨が降りしきる敵地での第2戦に敗れてPK戦に持ち込まれた。不利な環境ながらもこのPK戦を制して3度目の優勝を飾ったことは、ニューウェルズのファンに強い印象を残している。のちにサッカーアルゼンチン代表などを率いるマルセロ・ビエルサは、これが初めての国内メジャータイトル獲得であった。おなじく21世紀にアルゼンチン代表監督を務めることになる、当時18歳のヘラルド・マルティーノもニューウェルズの選手として先発で出場したが、前半途中で負傷交代した。
リギージャ・プレ・リベルタドーレス
チャンピオンシップ終了後、その敗者であるボカ・ジュニアーズを交えた前期・後期の上位チームがホーム・アンド・アウェー2戦制のトーナメントを戦った。決勝でボカを破ったサン・ロレンソ・デ・アルマグロが第2出場枠を獲得し、年間王者ニューウェルズとともにコパ・リベルタドーレス1992に出場することが決まった。
出典
外部リンク
RSSSF:Argentina 1990/91


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