サルバトーレ・アントニー・ロブロ(Salvatore Anthony Lovullo , 1965年7月25日 - )は、アメリカ合衆国カリフォルニア州サンタモニカ出身の元プロ野球選手(内野手)。2017年からは、MLBのアリゾナ・ダイヤモンドバックスの監督を務める。
発音指示によると、「ローベロー(luh-VELL-oh)」となっている( u は原文のアルファベットをローマ字読み)。愛称はサル。ヤクルト在籍時には「トレイ・ロブロ」と登録されていた。
経歴
現役時代
1987年のMLBドラフト5巡目(全体131位)でデトロイト・タイガースから指名され、プロ入り。1988年にメジャーデビューし、その後は7球団を渡り歩いた。
2000年、34歳の時に若松勉監督率いるヤクルトスワローズに入団した。内野全てを守れる器用な選手として期待されたが、土橋勝征・岩村明憲・池山隆寛ら層の厚い内野陣と自身の年齢的な衰えにより、出場僅か29試合で退団した。この時期に知己を得た古田敦也とは長きにわたり良好な関係を続け、後年自身のチーム(ダイヤモンドバックス)の臨時コーチに招くなどしている。
引退後
マイナーリーグで監督を経て、2011年より2年間トロント・ブルージェイズの一塁コーチを務めた。2013年から2016年まではボストン・レッドソックスでベンチコーチを務めた。2015年8月14日から監督のジョン・ファレルが悪性リンパ腫の治療で休養するためシーズン終了まで監督代行を務めることになった。
選手時代からチームの選手会長を務めたこともあるなど人格面での評価は高く、早くから監督候補に目されていた。2007年オフにはピッツバーグ・パイレーツ、2011年オフにはレッドソックス、2013年オフにはシカゴ・カブスの監督候補として名が挙がったことがある。
2016年11月4日、アリゾナ・ダイヤモンドバックスの新監督に就任することが発表された。就任1年目でダイヤモンドバックスを6年ぶりのポストシーズン出場に導き、最優秀監督賞を受賞した。
監督就任7年目の2023年にはチームのナショナル・リーグ制覇とワールドシリーズ進出を果たす。
詳細情報
年度別打撃成績
年度別守備成績
- 外野守備
年度別監督成績
- 2023年度シーズン終了時
- 順位の太字はプレーオフ進出(ワイルドカードを含む)
- 太字年は最優秀監督賞受賞年
- WS…ワールドシリーズ、LCS…リーグチャンピオンシップシリーズ、DS…ディビジョンシリーズ、WC…ワイルドカードゲーム
記録
- NPB
- 初出場:2000年3月31日、対中日ドラゴンズ1回戦(ナゴヤドーム)、8回表に石井一久の代打で出場
- 初打席:同上、8回表に小山伸一郎から遊飛
- 初安打:2000年4月1日、対中日ドラゴンズ2回戦(ナゴヤドーム)、8回表にメルビン・バンチから中前安打
- 初打点:2000年4月27日、対中日ドラゴンズ5回戦(明治神宮野球場)、7回裏に岩瀬仁紀から左前適時打
- 初本塁打:2000年5月9日、対広島東洋カープ7回戦(明治神宮野球場)、6回裏に山崎慎太郎から右越ソロ
表彰
- MLB
- 最優秀監督賞:1回(2017年)
背番号
- 23(1988年 - 1989年)
- 13(1991年 - 同年途中)
- 43(1991年途中 - 同年終了)
- 10(1993年)
- 27(1994年)
- 6(1996年)
- 9(1998年)
- 4(1999年)
- 10(2000年)
- 7(2011年 - 2012年)
- 17(2013年 - )
脚注
関連項目
- メジャーリーグベースボールの選手一覧 L
- 東京ヤクルトスワローズの選手一覧
- 北米・欧州出身の日本プロ野球外国人選手一覧#アメリカ合衆国
- メジャーリーグベースボールの監督一覧
- アリゾナ・ダイヤモンドバックスの歴代監督一覧
外部リンク
- 選手の通算成績と情報 MLB、ESPN、Baseball-Reference、Fangraphs、The Baseball Cube、Baseball-Reference (Register)




