緑マンガン鉱(りょくまんがんこう、英: manganosite)は、鉱物(酸化鉱物)の一種。化学組成は MnO(酸化マンガン(II))、結晶系は等軸晶系。ペリクレースグループに属する。
産出地
日本国内の様々な場所のマンガン鉱床で産出するが、産出量は微量である(群馬県黒川鉱山・栃木県真名子鉱山・宮崎県秋元鉱山・京都府玉岩鉱山など)。
性質・特徴
色は光沢の緑色(空気中で直ちに黒褐色に変色)。特徴的な緑色は、空気中で黒変しやすい。その速度は産地によって異なり、結晶度が高いほど遅いと言われる。黒変を防ぐにはクリアラッカーやマニキュア液を塗ると良いと言われるが、それでも半永久的に保存することは難しい。
晶癖の8面体。へき開は3方向完全。
硬度は 5.5。比重は 5.4。
脚注
参考文献
- 松原聰、宮脇律郎『日本産鉱物型録』東海大学出版会〈国立科学博物館叢書〉、2006年、79頁。ISBN 978-4-486-03157-4。
関連項目
- 鉱物 - 酸化鉱物
- 鉱物の一覧
- 酸化マンガン(II)
外部リンク
- Manganosite (英語), MinDat.org, 2011年7月15日閲覧。 (英語)
- Manganosite (英語), WebMineral.com, 2011年7月15日閲覧。 (英語)
- 福岡正人. “Periclase〔ペリクレース〕グループ”. 地球資源論研究室. 広島大学大学院総合科学研究科. 2011年7月15日閲覧。
- “緑マンガン鉱”. 地質標本館. 産業技術総合研究所地質調査総合センター. 2011年7月15日閲覧。



