硫カドミウム鉱(りゅうかどみうむこう、greenockite、グリーノッカイト)は、鉱物(硫化鉱物)の一種。
組成は硫化カドミウム(CdS)。比重4.5-5。モース硬度3-3.5。六方晶系。結晶は暗赤色だが極めて稀で、濃い黄色の粉末状で発見されることが多い。カドミウムは同族の亜鉛と挙動を共にするため、常に亜鉛鉱石に伴って産出する。同質異像に方硫カドミウム鉱(Hawleyite)があるが、ほとんど外観が同じであるため見分けるのは困難である。
スコットランドから発見され、1840年に発見者グリーノック卿チャールズ・キャスカートにちなんで命名された。 カドミウムイエローと呼ばれ、黄色い絵の具の原料としても使用される。
脚注
関連項目
- 鉱物 - 硫化鉱物
- 鉱物の一覧
- カドミウム、硫化カドミウム
- カドミウムイエロー
参考文献
- 豊遙秋・青木正博 『検索入門 鉱物・岩石』 保育社、1996年、ISBN 4-586-31040-5。
- 国立天文台編 『理科年表 平成19年』 丸善、2006年、ISBN 4-621-07763-5。
外部リンク
- Greenockite(mindat.org)
- Greenockite Mineral Data(webmineral.com)
- 硫カドミウム鉱(Greenockite)




