ヤマゴボウ

  • ヤマゴボウ科ヤマゴボウ属の多年生草本である。かつては人家に植栽されたというが、有毒であり食用には適さない。この点は帰化植物のヨウシュヤマゴボウ(アメリカヤマゴボウ)と同じで、ヨウシュヤマゴボウの茎は赤みを呈するが、ヤマゴボウの茎は緑色である。果実が黒紫色に熟す事も同じで、インクベリーと呼ばれ、染料の原料とされた。
  • 山菜の販売所で売られている“山ゴボウ”の名前で販売されている漬物の原料は、キク科のモリアザミ、オニアザミ、オヤマボクチなどのアザミ類やヤマボクチの根の総称である。山菜として「山ゴボウ」と称されているもので、“ヤマゴボウ”とは全く異なる植物である。岐阜県東濃地方では、モリアザミは食用として「菊ごぼう」としても、販売されている。野菜のゴボウもキク科である。

参考文献

  • 『牧野日本植物大図鑑』「北隆館」

ヨウシュヤマゴボウ gleavesのほほんつづり

ヤマゴボウ科~ヨウシュヤマゴボウ(洋種山午房) 奥行き1mの果樹園

ヨウシュヤマゴボウ 日本まるごと生き物図鑑

ヨウシュヤマゴボウ ヒマ吉の散歩道

容赦ない毒、ヨウシュヤマゴボウ 川内村観光協会