狩野 宗信(かのう むねのぶ、生没年不詳)は、日本の江戸時代前期に活動した狩野派の絵師。狩野派で宗信を名乗った絵師は、狩野元信の長男・祐雪宗信や、元禄6年(1693年)正月に金沢市の椿原天満宮に「松梅図」絵馬を奉納した即誉宗信などがいるが、本項目では狩野安信の弟子を扱う。

略伝

通称は半左衛門、円善斎と号す。父は松雪といい、同じく狩野安信の門人とされる(『古画備考』)。愛知県愛知郡東郷町にある祐福寺には海北松雪筆「帝鑑図」屏風(六曲一隻)があり、海北姓を称しているが画風は狩野派風なことから、海北松雪は狩野派に転向した宗信の父で、宗信も父と共に狩野派に転じたと考えられる。後年は京都で暮らした。

作品は狩野派らしく漢画もあり、やや古風である。一方で風俗画を得意としたようだ。特に17世紀後半に狩野派の絵師が歌舞伎風俗を描いているのは珍しい。

作品

脚注

参考文献

  • 町田和也 「宗信筆「職人尽屏風」」 『国華』第1126号、1989年
  • 宮島新一 「館蔵「化物絵巻」の絵師、狩野宗信について」『東風西風 九州国立博物館紀要 創刊号』 2005年10月1日、pp.36-40

僧正坊 狩野元信 ふしぎなはなし

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