ファストフォース(欧字名:First Force、2016年5月9日 - )は、日本の競走馬。主な勝ち鞍は2023年の高松宮記念、2021年のCBC賞。

名前の由来は「第一の力」。

経歴

デビュー前 - 3歳(2019年)

2016年5月9日、北海道浦河郡浦河町の三嶋牧場にて生まれる。

2歳時は出走せず、2019年6月15日に阪神競馬場の3歳未勝利戦(芝2400m)でミルコ・デムーロ鞍上でデビューするが12着に沈む。その後も中京競馬場で2回、小倉競馬場で3回未勝利戦に出走するが、勝ち星を上げられず8月28日にJRAの登録を抹消しホッカイドウ競馬に転出する。

4歳(2020年)

2020年4月16日に門別競馬場の二輪草特別(ダ1700m)で初出走し1着、5月5日のクレマチス特別(ダ1800m)では4着と敗れるものの、5月21日のキンレンカ特別では後の重賞馬アザワクを4馬身離して勝利、6月3日のヒメシャクナゲ特別も勝ち、6月9日に地方競馬登録を抹消、6月11日にはJRAに再転入した。

2020年7月11日、阪神競馬場の3歳以上1勝クラス(芝1200m)に松山弘平鞍上で出走し勝利すると、8月23日には小倉競馬場で西部スポニチ賞(芝1200m)に1番人気で出走、グランマリアージュとのクビ差の接戦を制し連勝を飾った。その後は長篠ステークス(中京・芝1200m)に出走するが6着、桂川ステークス(京都・芝1200m)に出走するが8着に敗れる。

5歳(2021年)

シーズン前半は休養に充て、2021年7月4日、小倉競馬場のCBC賞 (GIII) で格上挑戦の重賞初出走。高速馬場の中逃げを打ち、直線に入っても先頭を譲らず追い上げてきたピクシーナイトを振り切って1着。勝ちタイムの1分6秒0は、前日の戸畑特別でプリモダルクが記録した1分6秒4の芝1200m日本レコードを更新した。次走の北九州記念では2着となったものの、これによりサマースプリントシリーズのチャンピオンとなった。初のGI出走となったスプリンターズステークスはブービーの15着と大敗した。その後は京阪杯に出走、スタートからハナを切り直線でも先頭だったがゴール直前でエイティーンガールとタイセイビジョンに交わされ3着に敗れた。年末には阪神カップに出走し直線でもハナを粘っていたが後続に交わされ7着となり5歳シーズンを終えた。

6歳 - 7歳(2022年 - 2023年)

6歳シーズンは3月5日のオーシャンステークスより始動したが、9着に敗れる。9月11日のセントウルステークスこそ2着に入ったものの、8戦して未勝利・7着以下が6回と大きく成績を落とした。

7歳初戦として出走した1月29日のシルクロードステークスは10番人気の低評価だったが、好位でしぶとくレースを進め、優勝したナムラクレアからアタマ差の2着に力走した。迎えた3月26日、高松宮記念に出走。前走に引き続き単勝32.3倍の12番人気と完全に伏兵扱いだったが、当日の雨の影響による不良馬場をものともせず、直線で力強く伸びて馬群を突き抜けゴール。7歳にして念願のGI初優勝を果たした。鞍上の団野大成騎手、管理する西村真幸調教師も、これがGI初制覇である。

しかし、これが引退レースとなり同年6月8日付でJRA競走馬登録を抹消された。引退後は北海道日高郡新ひだか町のアロースタッドで種牡馬となる。初年度の種付け料は80万円と発表された。

競走成績

以下の内容は、JBISサーチおよびnetkeiba.comの情報に基づく。

  • タイム欄のRはレコード勝ちを示す。

血統

  • 母ラッシュライフはJRA通算2勝、2005年函館2歳ステークスとファンタジーステークス2着の実績がある。
  • 半兄アデイインザライフ(父ディープインパクト)は2016年新潟記念優勝馬。
  • そのほかの主な近親にバアゼルリバー(2012年阪神スプリングジャンプ)、メイショウナルト(2013年小倉記念、2014年七夕賞)、エピカリス(2016年北海道2歳優駿)、リトルアマポーラ(2008年エリザベス女王杯ほか)など。

脚注

注釈

出典

関連項目

人気二桁番台でGI級競走を制した競走馬
  • カツラギエース - 1984年ジャパンカップ(10番人気)
  • ノアノハコブネ - 1985年優駿牝馬(21番人気)
  • サンドピアリス - 1989年エリザベス女王杯(20番人気)
  • ダイユウサク - 1991年有馬記念(14番人気)
  • タケノベルベット - 1992年エリザベス女王杯(17番人気)
  • メジロパーマー - 1992年有馬記念(15番人気)
  • ダイタクヤマト - 2000年スプリンターズステークス(16番人気)
  • ノーリーズン - 2002年皐月賞(15番人気)
  • ヒシミラクル - 2002年菊花賞(10番人気)
  • イングランディーレ - 2004年天皇賞(春)(10番人気)
  • ヘヴンリーロマンス - 2005年天皇賞(秋)(14番人気)
  • ピンクカメオ - 2007年NHKマイルカップ(17番人気)
  • クィーンスプマンテ - 2009年エリザベス女王杯(11番人気)
  • ビートブラック - 2012年天皇賞(春)(14番人気)
  • マイネルホウオウ - 2013年NHKマイルカップ(10番人気)
  • コパノリッキー - 2014年フェブラリーステークス(16番人気)
  • サンビスタ - 2015年チャンピオンズカップ(12番人気)
  • ロジャーバローズ - 2019年東京優駿(12番人気)
  • キャッスルトップ - 2021年ジャパンダートダービー(12番人気)
  • アカイイト - 2021年エリザベス女王杯(10番人気)
  • ドゥラエレーデ - 2022年ホープフルステークス(14番人気)
  • ペプチドナイル - 2024年フェブラリーステークス(11番人気)
  • テンハッピーローズ - 2024年ヴィクトリアマイル(14番人気)
地方からの出戻りでGI級競走を制した競走馬
  • ゴルトブリッツ
  • サマーウインド
  • ダンシングプリンス
  • レッドキングダム

外部リンク

  • 競走馬成績と情報 netkeiba、スポーツナビ、KEIBA.GO.JP、JBISサーチ、Racing Post

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